解約返戻金とその仕組み

 

記事のポイント
  • 解約返戻金とは保険の契約者が保険を解約または契約解除となった場合に契約者に支払われる保険金です
  • 終身保険、学資保険、養老保険などが解約返戻金がある商品である
  • 解約返戻金にも種類があるため、商品を選ぶ際は内容をしっかり確認しましょう

保険の種類によっては、解約返戻金というものがあります。

この解約返戻金というものはどういうものでしょうか。

また、その仕組とは?

今日は解約返戻金とその仕組についてお話します。

目次

解約返戻金とは

解約返戻金とは、保険の契約者が保険を解約したり、保険会社から契約を解除された時に、契約者に支払われるお金です。

解約返戻金は、それまで支払ってきた保険金額すべてが返ってくるわけではありません。

解約返戻金がないもの、保険料総額の一部が返ってくるもの、保険料総額よりも多く返ってくるものなど、種類が複数あります。

つまり、解約返戻金は保険のタイプによって金額に差があるのです。

解約返戻金の仕組み

解約返戻金には、3つのタイプがあります。

その前に、返戻率というものを理解しておく必要があります。

返戻率とは、

「支払った保険金総額に対し、解約した時、または契約が満期になった時に戻ってくる金額の割合」

のことを指します。

例えば、

・毎月の保険料 5,000円
・保険料の払込期間 20年
・解約返戻金 110万円

この場合の返戻率は、

110万円÷(5,000円×12ヶ月×20年)=約91.6%

となります。

この返戻率がこれから説明する解約返戻金のタイプによって異なります。

従来型

従来型のタイプは、解約返戻金が多い保険です。

具体的には、

  • 終身保険
  • 養老保険
  • 個人年金保険
  • 学資保険

といった保険が従来型となります。

これらは、返戻率が高いのが特徴です。

従来型は補償だけではなく、貯蓄を目的とした保険に多いタイプです。

低解約返戻金型

低解約返戻金型とは、保険料を払い込んでいる期間中は返戻率が低く、払込期間が終わると返戻率が高くなるタイプです。

このタイプは保険料が安いという特徴があります。

途中で解約せずに最後まで保険料を払い切る計画の場合に適しています。

無解約返戻金型

無解約返戻金型とは簡単に言うと、解約返戻金のない、あったとしてもごくわずかのタイプです。

定期保険や医療保険などに多く、いわゆる掛け捨ての保険がこれに相当します。

低解約返戻金型よりも保険料が安い特徴があります。

このタイプは貯蓄を目的とせず、補償を目的とした場合に適しています。

まとめ

解約返戻金は貯蓄性のある保険にあるものです。

基本的には何かあった時の補償を目的とした保険は掛け捨てが適していますが、資産運用として保険を考えた場合、解約返戻金のあるものを選ぶことで、補償と貯蓄の両方の目的を満たすことができます。

自分がどのような目的で保険に加入するのかを決めた上で各種保険を検討するのが、保険の選び方としては賢い方法です。

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