- 生命保険もクーリング・オフは可能です
- ただし「クーリングオフについての書面を受け取った日または申込みをした日のうち、遅い方の日からその日を含めて8日以内」の期間内で可能
- クーリング・オフが出来ないケースもいくつかあるので確認しておきましょう
一度加入すると長い付き合いになる生命保険ですが、
「営業マンがガツガツしてて、言われるがままに生命保険の契約をしてしまった」
「冷静になって考え直し、生命保険をクーリングオフしたい」
「そもそも生命保険は加入後にクーリングオフできるのか?」
など、生命保険の契約に関する不安が多いのは事実です。
今日は生命保険とクーリングオフ、そしてその注意点についてお話します。
目次
クーリングオフとは?
そもそもクーリングオフとは何でしょうか?
クーリングオフとは、
「一定の期間内であれば契約を解除できるという制度」
のことです。例えば、
- 営業に乗せられて高額なエステサービスを契約した
- 強引な勧誘で保険に加入させられた
- 冷静な判断が出来ないまま高額な壺を購入してしまった
など、こういったものから消費者を保護する目的で生まれました。
消費者は契約から一定の期間内であれば、クーリングオフによって、理由を問わず無条件かつ一方的に申し込みの撤回、または契約の解除ができます。
生命保険はクーリングオフできるのか
上記の説明でクーリングオフとはどんな制度なのかお分かりいただけたと思いますので、本題に入ります。
「生命保険はクーリングオフできるできるのか?」
その答えは、
「できます。ただし、注意点があります。」
です。
生命保険の契約においても、このクーリングオフという制度が適用されます。
つまり、一定の期間内であれば理由を問わず無条件かつ一方的に契約の解除ができるのです。
生命保険をクーリングオフする時の注意点
それでは、生命保険をクーリングオフする時の注意点について説明します。
どのようなことに注意すればよいのでしょうか?
クーリングオフできる期間
生命保険をクーリングオフできる期間に関して、原則として、
「クーリングオフについての書面を受け取った日、または、生命保険の申込みをした日のうち、遅い方の日からその日を含めて8日以内」
となります。
この期間を過ぎてしまうとクーリングオフすることができないので注意してください。
また、このクーリングオフできる期間に関しては、保険会社によって異なる場合があります。
詳しくは各保険会社にお問い合わせください。
クーリングオフできない場合
生命保険の契約がクーリングオフできると言っても、どのような場合でもクーリングオフできるわけではありません。
以下のような場合はクーリングオフできないので注意してください。
- 郵送やインターネットでの契約
- 保険期間が1年以下の契約
- 保険会社や代理店などの店舗での契約
- 法人や事業による契約
- 自分で指定した場所での契約
- 生命保険会社が指定した医師の診査を受けた後の契約
- 申込者が保険契約の意思を明言した上での契約
- 住宅ローンなどの債務履行の担保を目的とした契約
クーリングオフの制度は、本人の意思に反した契約に対しての保護を目的としており、契約者本人が冷静に正常な判断ができる状態での契約や、契約する意思を示した上での契約は対象外となります。
クーリングオフの方法
生命保険のクーリングオフの方法は、書面で行う必要があります。
クーリングオフの申請方法に関しては各保険会社指定の情報を記載し、郵送にて行ってください。
なお、電話や口頭ではクーリングオフはできませんので注意してください。
まとめ
いかがでしたか?
生命保険はクーリングオフできることがおわかりいただけたと思います。
生命保険の加入は長い人生の中で大きな節目の一つです。
保険の営業マンがどんな営業をしてきたとしても、最終的に加入するかどうか決めるのは契約者自身です。
営業の勢いに任せて契約したり、契約内容を理解しないまま契約してはいけません。
クーリングオフという制度は消費者を守る制度ですが、それ以前に自分が冷静に判断できる状態で、生命保険の加入を検討するべきです。
その上で、もしクーリングオフをしたいと考えるのであればこの制度を活用しましょう。