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契約者貸付制度とその注意点 | 保険カフェテリア

契約者貸付制度とその注意点

 

記事のポイント
  • これまで支払った保険料を保険会社から一部借りることのできる制度です
  • 一般的なローンとは違い、お金を借りる上での自由度が高いのがメリットです
  • ただし、利率が複利であったり、保険契約を解除されてしまうリスクもあるので注意しましょう

生命保険には契約者貸付制度というものがあります。

簡単に言うと、解約返戻金の一定範囲内でお金を一時的に借りることのできる制度です。

今日は契約者貸付制度とその注意点についてお話します。

目次

契約者貸付制度とその仕組み

契約者貸付制度とその仕組み

まずは契約者貸付制度とその仕組みについて説明します。

契約者貸付制度とは解約返戻金の一部を保険会社から借りることができる制度です。

解約返戻金とは、保険を解約した時に保険会社から支払われるお金のことです。

つまり、これまで積み立てていた保険料から一部を借りることができる仕組みになります。

また、契約者貸付制度の貸付限度額は一般的に解約返戻金額の70~90%程度とされています。

契約者貸付制度のメリット

契約者貸付制度のメリット

契約者貸付制度のメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
契約者貸付制度の利点についてみていきましょう。

金利が低い

契約者貸付は消費者金融やカードローンなどと比較し、低金利でお金をかりることができます。

消費者金融やカードローンの金利がおおよそ14~18%なのに対し、契約者貸付の金利はおおよそ3~6%です。

低金利でお金を借りるなら契約者貸付制度を利用するのが賢い選択しと言えます。

※実際の利率は保険会社、消費右車金融、カードローン毎に異なります。

返済方法が自由

契約者貸付限度額を利用し、お金を借りることができたとして、その後、そのお金を返済する必要があります。

ただ、この制度は一般的に返済方法が自由なのです。

つまり、毎月返済するもよし、一度に全額返済するもよし、好きなタイミングで返済することもできます。

返済の自由度が高いのは借りる身として助かりますね。

保険契約を継続したままお金を借りることができる

契約者貸付制度を利用した場合、該当する保険の契約は解約にはなりません。

つまり、これまで支払ってきた保険金から一部お金を借りたとしても、保険の契約はこれまで通り継続されるのです。

※元通りの保険契約を維持するには借り入れを完済する必要があります。

審査がない

契約者貸付制度でお金を借りる際、消費者金融やカードローンなどとは異なり、審査がありません。

つまり、契約者貸付制度が利用できる保険を契約していれば特に審査などを通さすにスムーズに借り入れができるのです。

契約者貸付制度の注意点

契約者貸付制度の注意点

もちろん契約者貸付制度にも注意点があります。
以下にそれをみていきましょう。

掛け捨ての保険はダメ

最初にお話しましたが、解約返戻金のない保険では契約者貸付制度が利用できません。
つまり、俗に言う掛け捨て型の保険では契約者貸付ができないのです。

自分が契約している保険で契約者貸付制度が利用できるかどうかわからない方は、各保険会社に問い合わせてみましょう。

利率が複利

契約者貸付制度の金利は複利で発生します。

例えば年利5%で100万円借りた場合、

1年間の利子は100万円×0.05=5万円

この間に利子分を返済しなかった場合、

2年目の利子は105万円×0.05=5.25万円

になります。

つまり、返済に自由度があれど、返済しないままだと利子がどんどん膨れ上がるリスクがあるのです。

保険が失効する場合がある

契約者貸付制度は保険を解約せずに解約返戻金の一部を借りることができる制度ですが、解約返戻金の金額を元利金(借りているお金+利子)が超えた場合、保険の契約が失効する可能性があります。

つまり、

解約返戻金の金額 < 元利金(借りているお金+利子)

になった場合は、保険が解約になってしまうため注意が必要です。

まとめ

いかがでしたか?

契約者貸付制度というものは普段あまり耳にすることのない制度ですが、一時的にお金が必要になった場合は役に立つことがあります。

ただ、くれぐれも注意するべきなのは、契約者貸付制度はお金を貸す制度であって、タダでお金をくれるものではないということです。

つまり、借りた以上、返済する必要があるのです。
また、返済ペースも早いほうが利子も少なくて済みます。

契約者貸付制度を利用する際にはこのメリットと注意点を両方理解した上で、上手に活用しましょう。

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